愛おしくってごめんね

ぷかぷかオタクのひとりごと

「愛してるわ」と言え!

私の学生生活はアイドルとともにあった。

 

ジャニーズ、ハロプロ、スタダ、ディアステ、日プ2…男女問わず、いつも何かしらのアイドルグループを応援していた。アイドルに救われていた。悲しいかな、今はもう応援していないグループもあるし、曲は聞くけれど新メンバーの顔も名前もわからないようなグループもある。でも、そのグループを好きだった頃の気持ちは今でも思い出せるし、曲を聞くだけであの頃の記憶がよみがえってくる。

私は、彼らを愛していたと胸を張って言える。

 

「推しは推せる時に推せ」という言葉がもう十分浸透してきた(そしてそう再認識する出来事の多い)今日この頃だけれど、SNSの発達やそれにともなう「モノ言うファン」の増加で「推しを推す」ことのハードルは年々高くなっているように思う。

でも私は、そのアイドルを「好き」だと思った瞬間から人は「ファン」になるのだと思っている。誕生日を知らなくても、身長を知らなくても、そのアイドルが好きならもうファンなのだ。

 

アイドルは偉大だ。日常を生きている私たちに、非日常を届けてくれる。つまらない毎日に笑顔をくれる。彼らはよく「ファンのみんなから勇気や力をもらっている」と言うが、こちら側からすれば、当たり前だけれどやはり彼らから勇気や力をもらっているのはファンの方だと思う。ただ公園で走って遊んでいたような子がひょんなことから芸能界に飛び込んでアイドルに成長していく姿は、私に非日常、あるいは異世界のきらめきを感じさせてくれるし、かつ一般人として生きていくはずだった世界線の存在を影に感じて、えもいえぬ儚さに今彼らが私の認識できる範囲にいる喜びをひしと感じる。彼らの存在自体が私の人生に活力を与えているし、彼らが勇気を出してアイドルになったという選択が、私の人生に大きな影響を与えているのだ。

 

アイドルは、最初からアイドルだったわけじゃない。私と同じように、家でカレーが出ると嬉しくて、公園で遊ぶのがまあまあ好きで、ミニトマトはあんまり好きじゃなくて、習い事に行くのをめんどくさがるようなよくいる子供だったかもしれない。そんなふつうの子が、何らかのきっかけでアイドルを目指し日々奮闘している。不安じゃないわけがない。いくら自分の意思でアイドルになると決めたとしても、ステージから見える観客の表情、SNSに流れるコメント、全てが自分に向かう矢に見えるはずだ。

 

だから私は、「愛してる」と言う。「好きだよ」と言う。何百何千回だって、懲りずに言う。

 

アイドルに限らず、人はいついなくなってしまうかわからない。住む場所が変わったり、仕事を変えたり、命を落としてしまったり…そして私も、いつこの世からいなくなってしまうかわからない。いつ指が動かなくなるか、声が出なくなるか、ものを考えられなくなるかわからない。だから今、私の声が彼らに届くうちに、愛を伝えたいのだ。



彼らがアイドルとしても、ひとりの人間としても愛にあふれた人生を送れるように願っている。夢も恋も、両方手に入れて欲しい。きっと私の愛する人なら、何があろうと自分のパフォーマンスをおろそかにしない。ステージの上でキラキラと輝きながら、愛するファンに向けて歌ってくれるだろう。



最高の人生にしなきゃ勿体ないね、と。





みのりのる

 

この記事はJuice=Juiceの楽曲にインスピレーションを受けて執筆しました。ちゃんさんが原点かつ頂点。

Juice=Juice『ロマンスの途中』

youtu.be

Juice=Juice『伊達じゃないようちの人生は』

youtu.be